日本で2年間学び、3月末で母国に帰った友人と、
久しぶりにスカイプで話した。
いろーんな時間を共にすごしたから、久しぶりに話せば
感慨深い話になるかと思いきや・・・
「鯵の塩焼、大きかったね」
「ほんと、でっかい鯵だったね」
「食べても、食べても、減らない」
「うん。ずっと鯵食べてたね」
彼女が帰国前、日本で最後の夜に和食屋に行った。
巨大な鯵の塩焼きを一緒に食べた。とにかく大きくて、魚を見るだけで笑った。
日本で最後の夜、思い出を振り返りしんみりしそうな予感があったが、
巨大な鯵の塩焼きの登場で、魚の身をほぐすのに懸命な時間へと変わった。
割箸を持つ手に疲れを感じるも、互いに箸は止まらない。
何より、美味しかったのだ。
今夜の久しぶりのスカイプも、結局魚の話をして、お話は終わった。
鯵のインパクトに、「感慨深い時間」は、ごっそりもっていかれた。
でっかい鯵、やるな。
日本食、文化遺産、強し。