5時間ほど、ある作業中、集中を途切れさせないように
細かいことと向き合っていた。実は時間に追われていて、
余裕が無い状態。
そんなとき、隣のPCに座った年配の男性が、ずーっと咳払いしてた。
最初は、「コホンコホン」
合間に、「カーッカッカッ」と全力で痰を切る音を発し、
続いて、「ウォッホンウォッホン」
時間の経過とともに、咳払いのあとに「アーッ」、とか「カーッ」
という、本人のいらだち混じりの声も加わる。
周囲は、大きな咳払いが聞こえても、誰も「大丈夫ですか?」と
声をかけない。
何か体の不調や事情があるかもしれないが、申し訳ないけれど
本人の日頃の行いです。
時計を見ると、咳払いが始まって2時間経過。
例えると、ろうそくの火が燃え尽きる前に「これでもか」と
灯りを放ち、力を振り絞り、炎の勢いを増すように、
PC作業を終わりが見えた年配男性の咳払いも、
最後の力を振り絞るかのように、ピークを迎えた。
そのすさまじい音は、とてもカタカナでは表現できない。
きっと当人も苦しかったと思う。
でも、私も、つらかった。
(重ねて念を押すが、例えば、喘息や体調に事情がある人が咳払いするのを、
悪く言うつもりはない。)
以前、その人に、咳払い後の「大丈夫ですか」の声を求められ、
「大丈夫ですか」を言ってしまったことがある。苦しそうだったのだ。
そのあとの惨事は、二度と味わいたくない。
経験した誰もが、二度と言葉はかけられない。
そして、次回も咳払いは続く・・・
まいった!!