久しぶりに会った若い女の子。
落ち込んでいたので、話を聞いた。
「聞いてください」真っ青な顔をして、目からは涙。
彼女は、ハンカチを握りしめながら、時折肩を震わせ話してくれた。
希望の就職試験に落ちてしまった。
絶対に受かる自信があった。
試験もできた。面接もこの上なかった。
力も出せた。
今まで試験に落ちた経験がない。
だから、絶対に受かると思って結果を待っていた。
なのに・・・どうしよう、もう先がない・・・
(来月、他社を受験予定)
ゆくゆく話を聞けば、結局一番の「涙」の理由は、
「落ちたことを、親にどう伝えたらよいかわからない」だった。
残念な結果を聞いて、親はどんな顔をするのだろう。
そう考えると怖い。。。怖くて仕方がない。彼女は再び涙を流した。
確かに親に伝えることは、一大事だと思う。
ただ、正直に書けば、就職を控える身として、
希望の試験に落ちて、「親に言いづらい」ことが
一番悲しいことというのに、私は違和感を感じてしまった。
(もちろん、いろいろな親子関係があるので、一概にはいえないのだが・・・)
結局は、自分で親に言うしかない。
最終的には、彼女も腹を決めて、親の待つ家へと帰って行った。
親の反応を心配し、複雑に入り組む「さまよう気持ち」は、顔に出たまま。
今回の経験をふまえ、試験に落ちたショックの大部分が、
親に不合格と言うことへの恐れではなく、
合格出来なかった自分に対する情けなさや、
自身の試験に対する振り返りへと変化したとき、
彼女の就職試験の結果に、変化が生まれるのではないかと感じた。
さまよう気持ちにしっかり向き合って。
朗報まつ!