作品に励まされる
季節の変わり目、体が動かず、療養の毎日。
元来動きたがりの自分にとっては、我慢の連続。
そんなとき、友人から薦められたアニメを見てみた。
とても感動した。
主人公は感情を持ってはならない仕事をしている。
仕事の時には感情を出さないように、
極力「合理的に」、「無駄なく」努める。
でも、だからこそ、削り取れない、譲れない感情が
彼の中に浮き上がってくる。
だからこその葛藤も見えてくる。
作品を見ていた私は、その誤魔かせない感情や
伴う葛藤に釘付け。共感もあって、作品を見るのを
途中で止められなくなった。
一気に結末まで見て感じたのは、主人公の文句なしの格好良さ。
仕事なのだから、感情は一切出さないのが、一般的には正解
なのかもしれない。
けれども、彼の削り取れない感情を貫くが故の、格好良さが見えた。
決してポジティブでも、幸福感のある感情でなくとも、
格好良く見えるのは何故だろう。
ネガティブであろうと自己を開く潔さ、だろうか。
垣間見える優しさが、本質を持ったものに見えた。
「感情をこめない」主人公から、人の持つ優しさを感じ取って、
私の心の中は温かい気持ちになった。
私は今、思うように人に会えないから、こうして時折
作品から栄養をもらいながら、自分の感情が枯れないように
したい。
友達のお勧めアニメ、見てよかったな。
作品の励まされながら、心を温めて乗り切るのも悪くない。