前向きじゃなくても許して
「障がいがあるのに、前向きに頑張っている」
「病気を克服して、今、○○をしている」
そういう話って、脚光を浴びがち。
メディアでも、ネットでもよく見る話。
で、反応として、
「そんなあなたから勇気をもらいました」
「私も頑張ろうと思います」
という流れ、多いよなー。
遠いどこかの話ではなくて、
私自身にも、こういう話、たっくさん降りかかってくる。
ちょっと、疲れちゃうときがある。
誰もが、ごく親しい人にしか見えない・見せない事をたくさん
持っている中で、「前向きにがんばっている」ように見える人も、前向きになれない部分だってたくさんある。
たくさんの葛藤や、悩み、誰にも見せられない
汚い部分だって、みんな持っているだろう。
ほっといて欲しい時だってある。
前向きになるためにも、手に負えない、どろどろの時間は必須。
落ち込んで、前向けない時もある。
ちょっと時間くれたら、また前向きになれるように、
戦うから・・・頑張るからさ・・・
障がいを持ってから
「あなたが頑張っているから」
「前向きに頑張って」
「障がいなんかに負けないで」
「あなたを見て励まされる」
「応援してるんだからさ、もっと頑張ってよ」
励ましもたくさんいただいてありがたいけれど、
気にかけていただいて、本当に贅沢な話だと思うけれど、
前向きになれないときもあるんだ。
負けちゃうときもある。
お願い、許して。
たまには、許して。
障がいを持ったからといって、
誰かの「頑張って」に応え続けられるほど、
私は、器用じゃないみたい。
結構疲れる。