湿気の無い晴天が好き

日々のつぶやきを、のんびり、まったりと書きます。

結果を残してから・・・

ソチ、冬季オリンピック

私は、オリンピックの採点競技など、競技を取り巻く環境については、不信感が一部ある。けれども、日々鍛錬を重ねた一流の選手の競技を見ることが出来るのは、とても楽しみ。何かに向かう人特有の「輝き」に触れることが出来るのは、たまらなく嬉しい。

その中で、男子スキージャンプ競技の選手が、「難病」であることを記者会見で
明らかにした。銅メダルを確定させた後の出来事だった。

選手は、「結果を残してから、病気のことを話そうと思っていた」とコメントした。

 

推測するに、病気や疾患などのことを、前もって話すと「言い訳」と取られたり、

本人が伝えたいと思った内容とは、かけ離れて話が一人歩きすることを

恐れて、のことだろう。

もしくは、「結果を残せなければ、病気のことを話せない」そう思う何かが

あったのだろう。

 

(全て、推測になってしまうのだが)

自身が難病と向き合うこと、家族との関わりのみならず、経済的状況、物理的な時間、様々なことを整えて、競技を続けることは、本人にしかわからない大変さがあると思う。大小様々な選択を重ね、周囲との信頼関係を築きながら、ここまでの時間を重ねてきたのではないだろうか。

その中で、オリンピックに出場すること自体、本当に素晴らしいことであるのに、自由に安心して病気のことを話せない、「結果を残してから」という言葉が、なんだか引っかかった。

 

私も、自分が抱える疾患について、日々、周囲にどう説明するか、どのようなタイミングで状況を伝えるか、試行錯誤である。

悩みながら相手に伝えても「特別扱いされて、ずるい」などと

言われるのは日常茶飯事だ。

 

「結果を残してから」

そう言った選手は、そう決めて、メダル獲得という「結果」を出すまでに、たくさんの重圧や葛藤を重ねてきたのだろう。

 

銅メダル獲得、本当におめでとうございます。

「もう話しても大丈夫」自分が納得できるのが、結局は一番なのでしょう。

選手の尊い決断と、結果を出したことに対して、敬意を表するとともに、必要以上に美談扱いされないことを、ただただ願います。