おいしい餃子を食べさせてくれる、お気に入りの中華料理屋さんがあります。
餃子を食べに行きました。
いつも餃子だけ、たらふく食べます。
店員のお姉さんが、忙しい仕事の合間に、店内のテレビ1m前まで近づいて
見入っています。テレビに近いところで見入る姿が印象的で『どうしたんだろ?』
と思って観察してみました。
お姉さんは時折、電子辞書を引いてうなずきます。
そしてまたテレビに釘付け。
どうやら音が聞こえる位置に近づいているようです。
話を聞けば、中国出身のお姉さんは、日本語が上手になりたいそうで、
仕事の合間にテレビを見聞きし、わからない言葉を辞書で確認し
ひとつひとつ覚えているそうです。
外国の言葉を話せるようになると、「すごいねえ」、「私にはできない」
などと言われることが多いです。
個人差もありますが、お姉さんのような地道な努力、
一つ一つの積み重ねで、やっと話せるようになる場合が多いのです。
「日本語が話せるようになりたいです」そう言ったお姉さんの表情が、
とてもきれいでした。
一歩ずつ、一歩ずつ、歩みを重ねる人に、やっぱり私は魅力を感じます。
餃子を食べに行くたびに、お姉さんの顔を見る楽しみが増えました。