「生きているということは、誰かに借りをつくること。
生きてゆくということは、その借りを返してゆくこと」
永六輔さんが遺してくださった言葉。
読売新聞で読んで、大切にしようと思った。
心より、ご冥福をお祈りします。
私は、今年で交通事故で頚椎を骨折してから10年目。
数え切れないほど人の手を借りて、生きてきました。
恩返ししたい気持ちは、抱えきれないほど持っているけれど、
返せない。どうしたらよいのだろう。一方的にお世話になりっぱなしも悲しい。
借りばっかり作ってるなぁ、たとえが悪いけど、借金がどんどん膨らんでしまう
ような感覚とでもいいましょうか。
何をするにももどかしく、途方にくれる日々が続いていました。
永さんのお言葉を借りて考えてみると、
生きていくことが借りを返すことだとしたら、私の生き方はせめて、
少しでも、他の誰かに重くのしかかったり、苦しめたりする、
そうではないように、そして少しでも何かを選択出来るような、そんな
生き方を諦めないでいたい。
気づかないところで意地悪してないか振り返るとか、
言葉選びとか、そういうの大切にしていく。
永さんの言葉、大切にします。